HOKKAIDO SHINKANSEN

about 北海道新幹線について

開業に向けた取り組み

北海道新幹線の特殊性

概要

北海道新幹線は、平成28年3月26日に開業した新青森~新函館北斗間の約149kmのうち、青函トンネルを含む約82kmの区間が在来線との共用走行区間となることに加えて、厳冬期の厳しい自然環境のもとで走行することから、過去の新幹線では例のない以下のような特殊性を持っています。

新青森〜新函館北斗間開業までの
走行試験・性能検証

  1. 新幹線と在来線が同一の軌道・空間を共用するため、開業直前までの間、各種設備の建設工事や 車両を使用した走行試験等は在来線列車の運行していない時間帯に限定。
  2. 共用走行区間には在来線列車のための設備(三線分岐器、三線式デジタルATC 等)も併設する ことから、オペレーション(ダイヤ構成・運行管理等)が複雑化し、開業前に実施しておくべき試験 項目(ATC現示試験・すれ違い試験等)も増加。 (例) ATC試験の例(通常の4倍の組み合わせ試験が必要)

  3. 厳冬期の運行を念頭に置き、積雪・低温等に対する十分な性能検証が必要。

共用走行に伴う設備

三線軌道

共用走行区間については、軌間が異なる新幹線列車と貨物列車が共用走行を行えるよう、3本のレールを敷設する三線軌道方式を採用しております。

●青函トンネル断面図①

●青函トンネル断面図②

運行管理システム

北海道新幹線の運行管理については、新幹線運行管理センターを設置し、新青森~新函館北斗間の運行管理を行います。北海道新幹線では共用走行区間があることから、新幹線の輸送計画と在来線の輸送計画を合成して新幹線と貨物列車の共用走行を管理する北海道新幹線総合システム(CYGNUS)を構築しました。

DS-ATC (自動列車制御装置)

  1. 先行列車の位置等の条件から列車が停止すべき位置をATC信号として地上設備から車両に伝送
  2. これをもとにATC車上装置が発生させるブレーキパターンが示す速度(許容速度)と現在の速度を、ATC車上装置が連続的に照査
  3. 許容速度を超えないように列車を自動的に減速、または停止させる

DS-ATCの仕組み

北海道新幹線の冬期対策について

主な冬期対策設備

  1. 線路上への降積雪対策設備

    北海道新幹線では、高架橋内の線路脇に雪を貯めることができる「貯雪式高架橋」や、雪を下に落とすことができる「開床式高架橋」を採用しています。スプリンクラーで融雪する「散水消雪方式」は、気温が低いと散水した水が凍るおそれがあることから、新青森駅付近の一部のみに採用しています。

    開床式高架橋 貯雪式高架橋

  2. 分岐器の不転換対策設備

    氷塊や雪が介在して分岐器が転換しないことを防止する対策として、電気融雪器を設置することを基本としており、加えて当社の在来線で実績のある分岐器融雪ピットを採用しています。分岐器の下部に深さ30cm程度のピットを設け、雪を軌道上に貯めることなくピット内に堆雪させ、ピット内の電気融雪器で雪を溶かし、軌道外へ排水します。あわせて、列車からの落下雪等を圧縮空気の噴射により除去する圧縮空気式除雪装置を設置しています。この分岐器融雪ピットと圧縮空気式除雪装置については、新幹線としては初めての採用となります。共用走行区間の三線分岐器箇所には、分岐器融雪ピットに代えてスノーシェルターを採用しています。

    スノーシェルター 分岐器融雪ピット

  3. 除雪用機械について

    線路上の除雪を行う除雪用機械は9台の導入。北海道新幹線で使用する除雪用機械は、これまでの新幹線用と基本的に大きな違いはありません。なお、レールとレールの間の雪を取り除くため、レールの間に除雪用の鉄板(フランジャー)を下ろして除雪作業することがあります。共用走行区間の三線軌道を除雪する機械には、三線軌道に合わせた形状のフランジャーを搭載します。

    排泄モーターカー

冬期性能検証

北海道新幹線は、東北新幹線と比較して気温・積雪や雪質、青函トンネル内外の温度差や湿度差という環境面での違いがあるため、北海道の冬期間の気象条件の下で新幹線車両や地上設備がその性能を発揮できることを検証するために、平成26年度と27年度の2冬期に渡り冬期性能検証を実施しました。

走行試験中のH5系

右記の主な確認項目の他、架線からパンタグラフによる集電性能の確認、青函トンネル前後での車両機器箱内の結露状況の確認、低温下での地上設備や車両設備の動作状況の確認などを行いました。

「冬期性能検証」の主な確認項目
  1. ブレーキ性能確認

    最高速度からブレーキをかけ、低温や降雪時の環境においても、滑走制御が機能するか、また制動距離が計画通りかの確認を行う。

  2. 車両着雪状況確認

    降雪、積雪の環境下で走行した際、車両の床下、特に複雑な形状の台車付近にどのようにどのくらい着雪するかを確認する。またその影響について把握する。

  3. 冬期対策地上設備確認

    共用走行区間の三線分岐器に設置した、圧縮空気式除雪装置やスノーシェルターを始め、北海道新幹線での特徴のある冬期対策設備の機能を確認する。

青函トンネルの構造と安全対策について

概要

青函トンネルは、他のトンネルに比べて長大な海底トンネルであり、トンネル中央部に向けて下り勾配が長く続いています。このような特徴から青函トンネルでは、様々な設備を設置し、安全対策を行なっています。

定点の設置

青函トンネル内には、定点と呼ばれる、火災が発生した列車を停止させ、お客様の避難、誘導及び消火活動を行う場所を2カ所設置しています。これによりトンネルは3分割され、防災上から見るとトンネルの長さは従来の最長の鉄道トンネルと同程度のトンネルが間を置かず、連続していると考えることができます。

竜飛定点避難所

列車火災対策

火災検知設備、火災時の列車制御設備、消火設備、換気設備、排煙設備、避難誘導設備、情報連絡設備が整備されています。

〈列車火災対策の主な設備〉
  • 火災検知設備

    赤外線カメラを利用した火災検知器や煙検知器を設置しています。

  • 排煙設備

    列車火災が発生し、列車が定点に停止したときに、避難するお客様が煙にまかれることのないような排煙方式にしています。

  • 消化設備

    定点と停車場に消化設備を設置しています。

  • 避難誘導設備

    定点から坑外に安全にお客様を誘導するために、ITVカメラや非常放送などの避難誘導設備を設置しています。

その他対策

  • 地震、異常出水への対策を行っています。
  • 青函トンネルでは災害に迅速に対処するため、トンネル内の各種防災情報を新幹線運行管理センターに表示して、常時監視できる設備になっています。

函館〜新函館北斗間アクセス輸送の整備

五稜郭〜渡島大野電化工事

函館〜新函館北斗間のアクセス輸送について、五稜郭と新函館北斗駅となる渡島大野駅を電化。新幹線をご利用されるお客様の利便性・快適性を向上します。

電化箇所画像

はこだてライナー函館〜新函館北斗間	アクセス列車

北海道新幹線、新函館北斗開業に合わせて函館駅と新函館北斗駅を結ぶ「はこだてライナー」が運行を開始しました。

函館ライナー 外観 函館ライナー 内装

  • アクセスが便利に!

    新函館北斗駅で新幹線と接続、函館駅からラクラクアクセス!

  • バリアフリー化の推進

    乗降口のステップレス化や、車いす対応の大型トイレ設置によりバリアフリー化を推進。

  • アクセス列車のカラー

    北海道新幹線車両(H5系)と同様のパープルをメインカラーに、北海道の新緑のイメージでライトグリーンの帯のエクステリア。

  • 北海道をイメージしたインテリア

    函館の赤レンガ倉庫を連想させる乗降ドアや、北海道の自然を連想させる木目調のパーティションのインテリア。

新函館北斗駅 乗り換えイメージ図

※新幹線駅舎は鉄道・運輸機構、自由通路は北斗市により整備されます。 ※在来線の番線名称については、アクセス線を1番線とし、新幹線開業にあわせて既設1番線を2番線に変更。

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